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第22回世界連邦日本大会宣言

世界はいま、戦争の二十世紀から平和の二十一世紀に扉を開こうとしています。情報技術の急進により、多数の人々が国境を越えて結ばれ始めました。このとき、日本第一号の世界連邦都市宣言を五十年前に発した綾部市において、世界の平和を求めてやまない有志が相集い、世界連邦日本大会を開き、新千年紀への祈りをこめて「永遠の平和への道」について真摯に話し合いました。

その合意は、国連を改革、強化し、二百余の国と地域、六十億余の人々が共存共生する世界を、二十一世紀初頭にも実現させるという平和の祈りの成就であります。

世界は、核廃絶を達し得ず、地球環境を荒廃させ、地域では民族と宗教の対立が頻発しています。人々はモラルを喪失し、自己閉鎖主義に傾いています。

この窮状を打開する道は、人間性を高める宇宙共生の大思想であり、世界を一つに結ぶ地球家族的秩序、すなわち世界連邦の実現であります。

国連はミレニアムの本年、非政府組織(NGO)や宗教者の平和サミット、さらに国連自体のサミットを催しましたが、未だ新世紀の平和の道筋を見いだせずにいます。世界は、ここで国際法を世界法に改め、人類愛を優先する世界連邦の実現に向け、偉大な一歩を進めるべきであります。

人類は、相和し相扶ける総調和の世界を、その本性において求めています。綾部市が「平和を願い、祈りのあるまちにしよう」を市民憲章に掲げるゆえんはここにあります。

私たちは今日、世界のあらゆる人々に寛容の心を持ち、宗教や民族の違いを超え、手を携えて世界連邦の実現に向かうことを誓い合いました。これこそ永遠の平和への道であります。世界のより多くのみなさまの協力、特に政治的指導者と精神的教導者の力強い献身を切望してやみません。

右宣言します。


二〇〇〇年十月十四日

第二十二回世界連邦日本大会

中東和平に関する緊急アピール

中東和平は、その最終期限を迎えて、聖地エルサレムの帰属問題で合意に達成せず、さらに期限を延期し、懸命の調整が進められている矢先、その聖地エルサレムをめぐってイスラエルとパレスチナが激しく衝突し、多くの死傷者が出ています。さらにその衝撃は、周辺アラブ諸国にも拡大する危険性をはらんで、今や、中東和平プロセスにとって極めて重大な時期にあると考えます。

私たちは半世紀にわたり「一つの世界」の実現を目指し真剣にその取り組みを続けてきました。そして、ミレニアムを迎えたこの秋、世界の恒久平和の実現という共通の目的掲げて聖地エルサレムと友好宣言を行った「綾部市」において開催された世界連邦日本大会に参集し、今こそ民族、宗教、文化、言語、歴史の違いを乗り越え、国境を越えた地球規模で結ばれる「一つの世界の」の実現に向けたさらなる決意を確認いたしました。

私たちは訴えます。ただちに殺し合いをやめることを。もういちど話合いのテーブルに着くことを。そして、イスラエルとパレスチナが約定によって永遠に結ばれることを。それより世界の恒久平和の実現することを。

ここに世界連邦日本大会に参集した諸団体の総意にもとづき、イスラエル・パレスチナの代表と民衆に対し緊急アピールするものです。

2000年10月14日


世界連邦推進日本協議会

<構成団体>
世界連邦運動協会
世界連邦日本国会委員会
世界連邦宣言自治体全国協議会
世界連邦全国婦人協議会
世界連邦日本宗教委員会




第二十二回世界連邦日本大会における内閣総理大臣の祝辞

我が国の世界連邦運動各団体による第二十二回世界連邦日本大会が開催されますことを心からお祝い申し上げます。

はじめに、日頃から世界の恒久平和実現に向けて情熱と誇りをもって活動を続けておられる皆様方に対し心から敬意を表します。

先般、私は国連ミレニアムサミットに出席して、来るべき二十一世紀をより平和な、そして地球に住む一人ひとりが恐怖と欠乏からの自由を享受できる世紀とするため、安全保障理事会の改革を含む国連の機能強化が不可欠であり、我が国は、国際社会における責任と役割をより積極的に果たすとの決意を申し上げたところであります。

新世紀を間もなく迎えるこの時期に、多年にわたり世界連邦運動の活動をされてこられた皆様方が、今次大会において実りある成果を収められ、世界平和のために寄与されることを祈念して、私の挨拶といたします。

平成十二年十月十四日


内閣総理大臣  森  喜朗



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