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インドの核実験に対する抗議声明

私たち世界連邦運動者は、核兵器を含むあらゆる軍備を撤廃し、紛争は武力ではなく、世界法によって平和的に解決し、戦争のない平和な世界をつくることに努力しております。

地球上から核兵器を廃絶することは、人類史上初めて核兵器を投下された私たち日本国民の共通の願いです。しかしながら、広島・長崎の惨禍から半世紀以上を経た今日でも依然として人類を数十回も全滅させることのできる核兵器が存在していることはまことに危険であり残念です。

こうしたなかで、貴国が相次いで五つの地下核実験を実施したことは、包括的核実験禁止条約(CTBT)を危機にさらすものであり、国際的に高まりつつある核軍縮に向けての動きを停滞させるのみならず、再び核軍拡競争を激化させる契機となりかねず、まことに遺憾なことと言わざる得ません。

核保有国は、核不拡散条約(NPT)で定められている核軍縮に誠実に努力する義務を果たしていないとの貴国の主張は理解できます。しかし、核兵器は絶対悪であり、人類と共存することはできません。いかなる理由があろうと、貴国の今回の核実験は絶対に容認できず、強く抗議します。

貴国は、独立の父マハトマ・ガンジー翁の「非暴力主義」に立脚して、核兵器の開発を中止し、地球上から核兵器を廃絶し、世界恒久平和を実現するために先導的な役割を果たされるよう要請します。

一九九八年五月十九日


世界連邦建設同盟定例総会


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